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バッテリー規格、アイドリングストップ用って何?

こんにちは「シャケンの品格」編集部です。

「自動車も電気がなければただの鉄の塊」なんて言葉があるように、燃料が満タンでもバッテリー上がりなどで電気が供給されなければ、クルマはピクリとも動きません。

今回は、クルマが動くうえで欠かせない電気を貯えているバッテリーについて、その仕組みや構造・種類などについて詳しく解説したいと思います。

 バッテリーの仕組みと構造

 バッテリーとは、充電することで繰り返し利用できる「蓄電池」のことで、クルマの場合はヘッドライトやウィンカーなどを点灯させたり、エンジンを始動するセルモーターという部品を回すことなどに、バッテリーに蓄えられた電力が使われています。

とはいえ、バッテリー自身に発電能力はなく、エンジンの回転力を電気に変える「オルタネータ」という部品で作られた電気を走行中に蓄え、それを必要に応じて各電装品へ送電しています。

クルマ用のバッテリーをバラバラにすると、鉛でできたプラス極板・マイナス極板と、それぞれが接触しないように区切るセパレータ数枚ずつを1組とする、「セル」と言う箱状の構造をしていて、これらは俗に「バッテリー液」と呼ばれる電解液に浸っています。

クルマ用バッテリーに採用されている鉛バッテリーの場合、セル内部に組み込まれている極板の枚数・大きさに関係なく、1セル当たり約2Vの電圧を出力でき、通常6つのセルが直列に配列されています。

ここで小学校の理科を思い出してほしいのですが、2Vの乾電池を直列に配列すると、合計の電圧は何V になるでしょうか?そう答えは「12V」、つまり新品の車用バッテリーの放電電圧は12Vという訳です。

ただし、大型トラックやバスなどの場合、エンジンの始動により大きな電圧が必要なため、12Vバッテリーを2つ直列に配置することで、倍となる24Vの電圧を確保しているのです。

 【容量・大きさなど】バッテリーに付いている数字と記号の意味

 前述したように、一部の車種を除いてほとんどの車に搭載されているバッテリーの放電電圧は12V、それならどのバッテリーを使っても良さそうなものですが、ご存知の通りバッテリーには色々な形状・大きさのものがありますし、それぞれ値段も違います。

カー用品店などに陳列されているバッテリーをよく見ると、なんだか数字とアルファベットが並んでいる「イミフ」な表示を確認できると思いますが、これこそがそれぞれのバッテリーの性能・容量・大きさ・形状を表しているのです。

 ここでは、一般的な軽自動車の多くに適合する「44B19L」と表記されたバッテリーを例に挙げて説明してみましょう。

 【バッテリーの性能・容量】

 まず、一番左に表示されている「44」などの2桁の数字は、そのバッテリーが持つ電気容量と始動性能の総合ランクを表しており、数字が大きいほどバッテリー上がりなどをしにくい高性能なバッテリーだと言えます。

 50未満は2刻み、50以上は5刻みに細分化されていて、数字が大きいほど(性能が良い)価格も高くなりますが、カーナビやドライブレコーダー、ETCなど、電装品をたくさん着ける時などは、ランクが高いバッテリーを選んだ方がトラブルが少なくて済みます。

 【バッテリーの短側面サイズの規格】

 次に、「44B19L」のBというアルファベット表記は、バッテリーの短側面の幅・長さを示しており、JIS規格によって定められています。

※バッテリーは長方形なので短い方の寸法で規格が統一されています。

軽自動車や乗用車に使われるバッテリーはABDの3種類となります。

 多くのクルマの場合、バッテリーはボンネット内部に設置されていますが、スペース的に限られているため大きすぎるバッテリー、例えば「B」が適合なのに「D」を選ぶとスペース面と取付金具のサイズから取り付けが不可能です。

 反対に、「D」が適合するクルマに「B」をつけようとするとスペース的に入るは入るにしても、取付金具が合わずブカブカで走行中に転倒や脱落する可能性があり危険です。バッテリーの取り付けがしっかりとできていない状態(取付金具が合っていない、針金で固定している)では車検も不合格となります。

 【バッテリーの長さの規格】

 次に表記されている「19」という数字は、バッテリーの長側面の横幅=長さを示しており、その単位はセンチメートルです。

 短側面のサイズと同じように、こちらの場合も大きすぎる場合は車の指定されている所に入りませんし、小さすぎる場合は危険なので、車種ごとに決まった長さのバッテリーを選ぶ必要があります。

 【プラス端子位置の規格】

 最後の残った「L」は、短側面側から見てプラス端子がどちら側にあるかを示したもので、左にあると“Lleft)”、右にあると“Rright)”と表記されます。

バッテリーは、クルマ本体とケーブル端子で連結されていますが、プラス端子側・マイナス端子側共にケーブル端子の長さには限界があるため、このLRを誤るとサイズ的にピッタリでも接続できません。

ちなみに、混同を防ぐ意味からマイナス端子はプラス端子に比べ小さくなっているため、逆に取り付けることはできないようになっています。

 アイドリングストップ車には専用のバッテリーがある

 アイドリングストップ車とは、信号待ちなどで停車した際、一時的にエンジンを止めることで、燃料の無駄な消費を抑えたり、排気ガスを抑制するエコ機能を搭載したクルマのことです。

お財布にも地球にも優しい優れた機能ですが、エンジンを頻繁に再始動するため、バッテリーが消耗する電気の量が格段に増し、その劣化を早めてしまうという弱点があります。

そのため、アイドリングストップ搭載車には新車時から、非搭載車のバッテリーより耐久性や再充電性能の高いバッテリーが採用されており、経年劣化した際も専用のバッテリーと交換する必要があります。

アイドリングストップ車専用バッテリーには、通常のバッテリーとは違う「M(①)-42(②)R(③)」などといった具合に、サイズ・性能ランク・プラス端子の位置を示す品番が表記されています。

 ① サイズ

  KMNQSTと順に大きくなっていきます。

 ② 性能ランク・・・通常バッテリーと同様に表記

 ③ プラス端子の位置・・・Lタイプは表記なし。Rタイプのみ表記される。

まとめ

 今のクルマの多くは、エンジンの始動やエアコンなどはもちろん、窓の開閉まですべて電気で行われているため、朝の出勤前や出先でバッテリー上がりを起こすと非常に困ってしまいます。

適合していないバッテリーをつけてしまうと、バッテリー上がりの原因となるだけではなく、クルマ自体の寿命を縮める結果になりかねませんので、アイドリングストップ車は特に、適合しているかどうか事前にしっかり調べるようにしましょう。

 コバック草津店・コバック守山店・コバック今津店では、「スーパーセーフティー車検」実施時に、国の車検点検項目にない、バッテリー液の比重もしっかり測定してバッテリーの交換目安を電圧と液量・バッテリー液の比重とを総合的に判断してお伝えいたしております。