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スペアタイヤが装着されてないです!大丈夫なの?

こんにちは「シャケンの品格」編集部です。

タイヤは衝撃や自動車の重さを一身に背負っている働き者のパーツですが、大部分が柔らかいゴムでできているため、釘などの尖ったとものを踏むとパンクしてしまう時があります。

そんな時、メインのタイヤの代わりになってくれる頼もしい存在がスペアタイヤで、ひと昔前のクルマには必ず、スペアタイヤとその交換に必要な工具がセットで積まれていました。

しかし、皆さんご存知の通り、最近のクルマにはそんなスペアタイヤが装備されていないことも多いのですが、そんなことではいざパンクしたとき大丈夫なのか心配、という方も多いはずです。

そこで今回は、最近のクルマにスペアタイヤが装備されなくなった理由を解説、+αとして「装備してなくて大丈夫なの?」という素朴な疑問にもお答えします。

スペアタイヤが装備されてない理由1「軽量化」

突然ですが皆さんに質問です。スペアタイヤって一般的にどのぐらいの重さだと思いますか?

「一度も触ったことがないからわからない。」という方もいるでしょうが、正解は「10~15kg」と、一緒に必ず積んでいる緊急用の工具と簡易ジャッキを併せれば、結構な重さになります。(ちなみに、3歳男の子の平均体重が同じぐらいです。)

当ブログをマメにチェックしていただいている方なら予想できるかもしれませんが、クルマの燃費性能は乗員・荷物を含めたクルマの総重量によって大きく変わり、同じパワー(エンジン)であれば、軽ければ軽いほど燃費は良くなります。

人をおんぶするにしても、体重50kgの人より体重30kgの人の方がずいぶん楽ですし、遠くまでおんぶできますよね、それと同じ理屈です。

実は、「スペアタイヤって燃費のこと考えると要らないよね。」ということは、メーカーはもちろん、クルマのことにちょっと詳しい方ならみんな知っていました。ただ、パンクした時の緊急性を考えると、外すに外せなかったというのが本当のところ。

そんな中2009年、スペアタイヤの運命を一変させる大きな出来事が起こります、それが「燃費性能の良いクルマを買えば、金銭的に優遇するよ。」といういわゆる「エコカー政策」が始まったことです。

エコカー政策とは、定められた燃費基準をクリアした新車を購入すると、国から補助金が支給されたり(エコカー補助金)、取得税や重量税が減税される(エコカー減税)、CO²削減を目的とした環境対策のこと。

前年に比べ新車販売台数が、なんと約5倍に達したというこのエコカー政策の大成功で、ユーザーが新車を選ぶときに重要視する「トレンド」が、走行性やデザインなどといった要素から一気に「燃費性能」へスイッチしたのです。

「燃費の良いクルマの方が良く売れる!」とわかれば、各メーカーがこぞって軽量化に取り組むのは至極当然の流れ、特に元々重量が軽い軽自動車の場合は、子供1人分に匹敵するスペアタイヤが及ぼす燃費への影響が大きいのです。

つまり、スペアタイヤは各メーカーが繰り広げる熾烈な省燃費競争に巻き込まれ、燃費向上を目的とした軽量化の一番手になった結果、徐々にその姿を消し今となっては装備しているクルマの方が「少数派」になっています。

スペアタイヤが装備されなくなった理由2「使用回数の少なさ」

いくら燃費性能のためとはいえ、スペアタイヤがクルマとそのユーザーにとって絶対に欠かすことのできない装備であれば、無くすことなんてできませんよね。

そこで、「パンクした時に困るじゃないか!」と言われる方に「逆質問」しますが、あなたは今まででトータル何回スペアタイヤを使ったことがありますか?、「一度も使ったことがない。」という方が大多数なのではないでしょうか。

その理由は大きく2つ、1つ目は国内の道路はほぼ100%キレイに舗装されているうえ清掃状況も良く、パンクの原因となる釘やとがった鉄片などがあまり落ちていないため、そもそもパンクをする頻度が極端に少ないからです。

反対に、舗装されていない道路や工業地帯を走る機会が多い、言い換えるとパンクする可能性が高いと思われるRVやトラックなどといった一部の車種には、今でもスペアタイヤがしっかりと装備されています。

2つ目としては、日本の場合JAFや損保会社の無料ロードサービスが行き届いているため、スペアタイヤと工具一式が積んであったとしてもそれを使わず、ロードサービスに頼るケースが多いからです。(今は携帯電話があるのですぐにプロの業者を呼べますしね。)

事実、この2つの理由からスペアタイヤの使用率が年々低下した結果、スペアタイヤの約9割が未使用、または未使用に近い状態で廃棄されています。

使う機会がほとんどないのに重くて燃費に悪いし、一度も使わないまま廃棄するのはもったいない、ついでにいうと大きくかさばるので場所も取るってことになれば、「わざわざ装備しなくてもいいんじゃない?」という発想になるわけです。

結局、スペアタイヤって要らないの?

まず法律的な話をしておくと、以前はスペアタイヤの搭載義務がありましたが今は除外されているため、スペアタイヤが元々装備されていないクルマはもちろん、何かしらの理由で紛失したとしても、問題なく車検に通ります。

また、「新車時」からスペアタイヤが装備されていない車種に関しては、その代替品としてパンクしたタイヤの穴を補修剤でふさぎ、同時に不足した空気まで補充してくれる「パンク応急修理キット」が備えられています。

そのため、スペアタイヤが装備されていなくてもほとんどの場合は対処可能ですが、このパンク修理キットでは「応急処置」しかできないため、自走できるようになったらなるべく早く最寄の修理工場などに赴き、本格的な修理やタイヤの交換をするべきです。

ただ、非常に珍しいケースではありますが、パンクしたタイヤの穴が複数だったり、大きくて補修剤ではふさぎきれない場合は、JAFやロードサービスを呼び、最寄の整備工場などへレッカー移動してもらう必要があります。

つまり、スペアタイヤを装備してなくて大丈夫?という質問の答えは、すみませんが「ほとんどの場合大丈夫だけど、稀に対処できないケースもある。」というあいまいなものになってしまいます。

ですので、燃費性能や居住性の高さからスペアタイヤが装備されていないクルマを選んだ場合は、「最悪の事態」に備えてJAFへの入会や、無料ロードサービスの付いている任意保険へ加入することをおすすめしておきます。

スペアタイヤがある場合は空気圧もしっかり点検

今回は、新車時からスペアタイヤが装備されていないクルマを前提にお話を進めてきましたが、10年以上前に販売されたクルマのほとんどには、スペアタイヤと交換用の工具が装備されています。

そういったクルマには、当然「パンク応急修理キット」は装備されていませんので、いざというときにちゃんと使えるよう、スペアタイヤの空気圧や交換用の工具がすべてそろっているか、定期的に点検しておくと安心です。

コバック草津店・コバック守山店・コバック今津店では、車検時にスペアタイヤ装着車は必ずスペアタイヤの空気圧も点検しております。パンク修理キットにも使用期限がありますのでご心配の場合はお尋ねください。