コバック草津店・守山店・今津店のスタッフと
「シャケンの品格」編集部より、
車検や整備、税金、保険など自動車関連のさまざまな情報をお届けします!

エンジン冷却水って?いったい何℃なのでしょうか?

コバック守山店のスタッフがお届けします。

 「エンジン冷却水」ってどんなイメージをお持ちでしょうか?

「冷却水」っていうぐらいなのだから、冷たい水が入っていると思っているんじゃないでしょうか?

なんと!エンジン冷却水は80℃以上もあるお湯なのです。「冷却水」ってネーミングからのイメージとは程遠いものです。冷却水はもともと83℃ぐらいの温度をキープするようにエンジン設計段階で決められています。

エンジンは常に内部で燃料を爆発させて動力を得ています。

そんなエンジンはかなりの高温になります、燃焼室内は800℃前後にもなります。エンジンは冷やさないとどんどん高温になり壊れてしまいます。いわゆるオーバーヒートです。

 もっと冷たい水でどんどん冷やしたほうがいいんじゃないの?

 エンジンは熱くなりすぎても、冷たくなりすぎても効率は悪くなってしまいます。

昔、理科で習ったことを思い出してみてくださいね。『融点と熱膨張』

鉄は1500℃を超えると溶けて液体になってしまいます、それを防ぐために冷却水で冷やしています。

しかしその反面、冷やしすぎると鉄は縮んでしまいます。

熱膨張することを前提に、エンジンが冷えている状態の各部品の隙間を(クリアランス)を計算してエンジンは作られています。エンジンをかけてしばらくするとエンジン内の各部品のクリアランスが最小になり無駄なく効率よくエンジンの動力を引き出すことができます。

冷却水は計算されて温度を80℃前後にコントロールされているんです。ナ・ン・ト・ナ・ク・ス・ゴ・イ

冷却水はエンジンの中の通路をグルグルまわっています

 そんなに熱いエンジンのなかをグルグルまわっていると、冷却水は沸騰しないの?ってなりますよね。

その冷却水を冷やすのがラジエターです!エンジンルームの前の方についている銀色のあれです。

冷却水はエンジンの中をグルグルまわりながら、ラジエターに中に入ってちょっと休憩。ここで外からの風にあたって冷却水が冷却されます。とはいうものの3℃前後温度が下がるだけですけど・・・

たとえば、熱いお茶を飲むとき、「フーフー」しても急に10℃も下がらないですよね。

冷却水はラジエター内で3℃前後冷えれば十分なんです。冷却水は86℃でラジエター内にはいっていきラジエターを出るときには3℃前後冷やされ83℃で灼熱のエンジン内に戻るを繰り返して最適温度を常に保っているんですから。

ラジエターはどういう構造?

 ラジエターはエンジンルーム内の前の方にあります大きな銀色の冷却水の通路です。灼熱のエンジンから戻ってきた冷却水を多数の通路に誘導して、アルミの熱伝導効果で放熱しています。放熱することが仕事ですから出来るかぎり表面積を大きくしたいのですが、場所に制約があるのでラジエター内の冷却水の通路(チューブ)にフィンと呼ばれるジグザグに折り曲げた薄いアルミ板を接触させて表面積を大きくし放熱しています。

走行中は、前からの走行風により放熱して冷えますが、渋滞や停車中は風が当たらないので、冷却水の温度が高くなるとラジエターの後ろ側に付いている扇風機(電動ファン)により冷却効率を上げます。

この電動ファンは、ラジエターに前から風を当てるのではなく、ラジエターの内側から外の空気をラジエター越しに吸い込んでます。文章ではウ・マ・ク・ツ・タ・エ・ラ・レ・ナ・イ

 エンジン冷却水は100℃では沸騰しない

通常、水は100℃で沸騰します。

冷却水が100℃を超えるとオーバーヒートの可能性がかなり高まります。水が100℃以上にはならないと思っておられると思いますが、それは通常生活している大気圧での話です。冷却水の通路はラジエターとつながっていて密封空間でさらにラジエターキャップにより加圧しています(圧力鍋と同じような構造です)なので120℃くらいにならないと沸騰しません。

沸騰すると気泡が発生します。鍋でお湯を沸かすと鍋のそこから「プクプク」と気泡が出てくる例の現象です。エンジン内でも冷却水が沸騰すると気泡が発生して、冷却水の通路に空気だまりができます。その空気だまりの分、通路の容積が減るので冷却水押されてラジエター内の圧力が上がり、ラジエターキャップの安全弁が開いて冷却水が水蒸気となって吹き出してしまいます。これがオーバーヒートです。もうこうなるとエンジンは熱くなりすぎて正常には機能しなくなってしまいます。

もしも、こんな状態になっても慌ててボンネットを開けてラジエターキャップを開けないでくださいね。冷却水という名の熱湯が勢いよく吹き出して大火傷してしまいますのでゼ・ッ・タ・イ・ニ・ダ・メ

 冷却水の温度コントロール

 エンジン始動後しばらくは、冷却水は文字どおり冷たいのでラジエターを通らないようにコントロールされています。これ以上冷えたらダメですから・・・しばらくはウォーミングアップでエンジン内の通路を走っている状態です。アップが完了して適温になったところで、ラジエターに行って休憩です、少し冷やしてもらいます( ´∀` )

 冷却水は普通の水ではないです!

 冷却水は不凍液といって凍らないように薬品が混ぜてあります。水は凍ると膨張しますので、エンジン内で冷却水が凍るとその膨張で冷却水の通路のエンジン内部やパイプ等が膨張に耐えられなくてひび割れや破損してしまい、そこから冷却水が漏れてしまうので凍らないように薬品が混ざっています。

ちなみに、冷却水は赤色や緑色に着色されていますが、これは冷却水漏れが発生したときに漏れ箇所が特定できるようにしてあるだけのもので色の違いに性能差はないです。

 冷却水もエンジンオイルと同じように、エンジンにとってとても重要な役割を担っています。

コバック草津店・守山店・今津店では、車検・点検時にしっかりと冷却水の濃度と凍結温度も点検しておりますので、ご安心ください!